こんにちは。
<りらいとらぼ>を運営する“しょうろんますたあ”(@ronbun_master
)です。
・入試の小論文対策に困っている
・小論文の基本から勉強したい
・合格答案を書けるようになりたい
大学入試にチェレンジする受験生のこんなお悩みにお答えします。
志望大学を決めてこれから小論文対策を始めるならこの記事を読み込んでください。
<例題>→<演習>→<解説>→<まとめ>で小論文構成のコツをつかめます。
そしてあなたは志望大学合格への第一歩を踏み出すのです!
今回のテーマは小論文の理論展開で以下の3つを解説します。
1 設問を<構成図>に落とし込め!
2 文章をボリュームアップするツール
3「テーマ型」の攻略にはコレをつかう
まず設問分析について解説します。
それでは、どうぞ!
【本記事はプロモーションを含みます】
設問を分析し構成メモに落とし込む
小論文の答案作成で最初にやること覚えていますか?
<設問>の読み解き。そう<設問分析>ですよね。
さっそく例題で考えていきましょう。
設問
政府は、熱中症予防を目的として、屋外で会話をしない状況での「ノーマスク」を推奨している。このことについて賛成か反対か意見を述べなさい。
(字数800字以内)
この設問は以下の2点が答案の必須条件となります。
✔︎ 賛成は反対の立場で意見を述べること
✔︎ 800字以内で答案をまとめること
そして次にやることは?
構成図(メモ)の作成でした。
<意見>+<根拠>で作ってみましょう。
構成メモ
<意見>屋外、会話なしの状況で「ノーマスク」を推奨することに賛成だ
↓
<根拠①>飛沫によるウィルス感染のリスクが極めて低いから
次に<文章量>をボリューアップするコツについて解説します。
文章量をアップさせる3つのツール
「根拠」追加ツール
1つ目は根拠を追加して説得力を高めるツールです。
根拠追加ツール
<意見>屋外、会話なしの条件で「ノーマスク」を推奨することに賛成だ
↓
<根拠①>飛沫によるウィルス感染のリスクが極めて低いから
<根拠②>夏の炎天下において熱中症予防になるから
<根拠③>しっかり呼吸できてリラックス効果も期待できるから
<上下関係>からメリットを追加する<左右関係>への展開です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください↓
これをそのまま原稿用紙に書き写しても、まだ100字にも満たないですよね。
「根拠」増量ツール
ここで登場するのが2つ目のツール「説明」「補足」「換言」です。
このツールを使うと文章量がボリュームアップして、読み手に伝わりやすい内容になります。
根拠増量ツール
<根拠①>(飛沫によるウィルス感染のリスクが極めて低い)
なぜなら、ひとりで屋外を移動する状況では、人との間隔は十分確保できるからだ。そして、ひとりで過ごす時間であれば、会話をする必要もない。
→「説明」ツールを使っています。
<根拠②>(夏の炎天下において熱中症予防になる)
高温多湿の環境では、ウィルス感染より脱水症状による生命の危機回避を最優先にすべきだ。
→「補足」ツールを使っています。
<根拠③>(しっかり呼吸できるのでリラックス効果も期待できる)
暑さと息苦しさでストレスフルになりやすい。屋外に出た時はマスクを取り、心身をリフレッシュするチャンスである。
→「換言」ツールを使っています。
ここまで書けたら原稿用紙に向かってもよさそうです。
構成図で「骨組み」をつくり、2つのツールで「肉付け」すれば、文章がボリュームアップして読者を納得させる小論文になります。
でもまだ字数は400字に満たない。
「反論想定」ツール
ここで3つ目のツール「対立」の出番です。「反論想定」のテクニックです。
自分とは異なる「意見」と対立する「事例」を答案に加えていきます。
この問題であれば「ノーマスク」に反対の立場で構成図を描いてみます。
反対意見
<意見> 屋外、会話なしの状況で「ノーマスク」を推奨することに反対だ
↓
<根拠> せっかく定着した感染対策への意識が減退してしまうから
反対意見を先に認めた上で、それに反論する形式をとります。「確かに・・・しかし・・・」の反論想定構文です。
反論想定
「屋外で会話をしない状況でのノーマスクについて賛成か反対か。私は賛成だ。確かにせっかく国民に定着した感染対策への意識がノーマスクの推奨によって減退してしまうこともあるだろう。しかし・・・(再反論・自分の意見を主張)」
この後に「根拠①→②→③」と続けて、答案を完成させます。 答案 しかし、熱中症予防、リラックス効果といったメリットがあるので、ノーマスクの推進に私は賛成である。すでに定着している基本的な対策を今後も継続させることで、感染予防の意識を醸成すればよいと考える。
<意見>+<解決策>でしめくくると説得力もアップしますよね。
テーマ型小論文にはコレをつかえ!
例題で演習してみましょう。
さてこの問題は<選択型><分析型>どちらでしょうか?
設問
「若年層のワクチン接種率が上がらない」この問題について800字以内であなたの考えを述べなさい。
設問が択一型でないので<賛成・反対>で論述できませんよね。
ここは自分で問題を設定します。
じつは「問題」文の「問題」の中に「問題」のヒントがあります。
ちょっと紛らわしいけど・・・そう!
「若年層のワクチン接種率が上がらない事実」を問題にすればよいのです。
3つの定番パターンで問題を設定して構成図を描きます。
構成図
<問①>なぜワクチン接種率が上がらないのか「原因パターン」
↓
<原因①>副反応により仕事や学業に支障を生じさせる
<原因②>自治体によってワクチン供給量に偏りがある
<問②>ワクチン接種率が上がらないとどんな問題が起きるか「影響パターン」
↓
<結果>急激な感染拡大によって高齢者等の重症化リスクが高まる
<問③>どうすればワクチン接種率を上げられるか「解決パターン」
↓
<解決①>休暇を取得できる雰囲気の醸成と経済的保障を充実させる
<解決②>実態に即したワクチン供給と希望者全員への接種を加速させる
構成図(メモ)は以下の順で文章化していきます。この構成で答案を作成するとスムーズです。
「問題」→<原因分析>→<影響分析>→<問題解決>→「答え」
自分で問題を設定して論述するには、テーマに関する知識もかなり必要ですよね。
新型コロナのようにトレンドからの出題も増えています。
日頃からコツコツ情報収集しておくことが何より大切なのです。
情報ソースはいくつかありますが万能テキストを紹介します。
これ一冊であらゆるジャンルのトレンドは勉強できます。ぜひおススメ!
合格答案は添削後に完成します!
今回は小論文を論理的に展開する<構成図(メモ)>について解説しました。
✔︎ 構成図(メモ)を書けば、小論文の<骨組み>は完成する
✔︎<根拠の追加・増量><反論想定>で文章はボリュームアップする
✔︎「テーマ型」の答案は<原因・影響・解決>を想定して書く
この3つをマスターすれば、きっと小論文を論理的に展開できますよ。
そしてじつは・・・
合格する小論文は、添削を受けた後に完成します。
答案(小論文)ができたら、必ず信頼できる人に添削してもらいましょうね。
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最後に。
短い時間でかまわないので毎日、読んで、調べて・・・
そして、書きましょう。
同じ問題にくりかえしチャレンジしましょう。
納得いくまでガッツリ書き続けてください。
日々練習を積み上げたその先に、“合格”への道は必ず開けます。
合格を勝ち取る日まで、ともに励んでいきましょうね。
今回はここまで。
さいごまで読んでくださりありがとうございました。
入試まで時間がない受験生のための<まとめページ>です。一気読みがオススメです!
「書くことは考えること。
文章力はきっとあなたの財産となる」
(by しょうろんますたあ_りらいとらぼ)