こんにちは。
<りらいとらぼ>を運営する“しょうろんますたあ”(@ronbun_master
)です。
今回、看護学・医学系学部を受験するみなさんのお悩みに全力で答えます。
・推薦入試の小論文対策に困っている
・小論文の頻出テーマを知りたい
・合格答案を書けるようになりたい
この記事では看護学・医学系学部の小論文対策について以下の4つを解説します。
1 頻出テーマ
2 出題形式
3 答案作成は2パターン
4 小論文完成の5ポイント
受験を目前にして<小論文対策>に悩んでいるのならぜひこの記事を読み込んでください。
毎日練習を積み上げれば、合格答案のコツを超速でマスターできますよ。
記事の最後には、実践で即役立つ「授業まとめ」と「特別企画」があります!
まず<頻出テーマ><出題形式>について解説します。それでは、どうぞ!
【本記事はプロモーションを含みます】
看護学系の頻出テーマをチェック
看護・医学系学部の頻出5テーマです。
① コロナウィルス感染症とワクチン
② 先端医療と医学倫理
③ 終末期医療と生命の尊厳
④ 理想の医師・看護師像
⑤ 地域医療と人的資源
以上のテーマと関連して、以下のキーワードも要チェックです。
重要!
「iPS細胞」「再生医学」「ヒトゲノム」「遺伝子診断」「クローン人間」「臓器移植」「インフォームド・コンセント」「生活習慣病」「健康寿命」「ホスピス」「緩和ケア」
看護医学系の出題形式をチェック
看護学・医学系学部の小論文出題形式について解説します。
「テーマ型」が主流です。この型は以下のような設問パターンになります。
「現状は・・・である。・・・について、あなたの考えを◯◯◯字程度で論じなさい」
答案作成のコツについては、次のチャプターで詳しく解説しますね。
最近の傾向として「課題文型」「データ型」も増えています。
この2つの型は、以下のような<答案フロー>になります(字数制限あり)
<設問1>
課題文要約(筆者の主張まとめ)
↓
<設問2>
指定キーワードの説明と意見論述
↓
<設問3>
筆者の主張に対する意見論述
資料(課題文・図表・グラフ)からテーマを読み取り、自分の意見を書く(=文章化する)トレーニングを積んでおくとよいです。
「医学統計」はよく引用されます。最新版を必ずチェックしておきましょう。
このウェブサイトもオススメです↓↓↓
「令和5年版厚生労働白書 資料編」
(厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/22/index.html
答案作成はこの2パターン!
ここでは答案作成のポイントについて、出題形式別に解説します。
「テーマ型」の場合
テーマ型の設問はこのようなパターンですよね。
「現状は・・・である。×××について、あなたの考えを◯◯◯字程度で論じなさい」
論述の規制がゆるく自由に書けそうですが、材料や手がかりがないので意外と厄介かも。
でも大丈夫です!
まずは設問の「文末」に注目しましょう。語尾が「疑問形」になっているかチェックします。
「患者の気持ちに寄り添うとはどういうことか、あなたの考えを述べなさい」
「寄り添うとはどういうことか」・・・疑問形です。
「寄り添うとは、~することである」と必ず答えを示すように論述します。
「患者のメンタルケアについて、あなたの考えを述べなさい」
「メンタルケアについて」・・・疑問形ではない。
この場合は以下の通り「◯◯◯について」の部分を疑問形に置きかえてみましょう。
「なぜ、患者へのメンタルケアが不十分なのか?」
「どうすれば、患者の満足するメンタルケアができるのか?」
これらの疑問に対してメンタルケアの現状から論述します。
2つのパターンを例示します。
パターン①「理由」を答える
→「患者へのメンタルケアが不十分なのは、・・・が原因だと考える」
パターン②「方法」を答える
→「患者へのメンタルケアを充実させるには、・・・の対策を施せばよい」
「理由」「方法」を答える形で論述していけばよいのです。
医学看護分野のテーマはとても幅広く奥深いです。
テーマの深掘りと論述力アップのため毎日10分読書をオススメします。
まずはこの2冊にチャレンジしてみてください↓↓↓
「課題文」「統計」型の場合
まず取り組むことは資料の読み込み+構成図(メモ)づくりです。
そして一気に設問へと進みます。
設問1(課題文 or 筆者主張の要約)
↓
設問2(キーワード・データ説明)
↓
設問3(テーマに対する意見論述)
以上のプロセスで答案を作成していけばだいじょうぶです。
課題文の要約法についてはこちらの記事で解説しています。
小論文完成!5つのポイント
合格答案を作成するには<4つの力>を磨くことが重要です。
4つの力とは・・・
資料を分析し条件にそって要約する読解力
論理的な展開で読み手を納得させる構成力
アイデアを集約し解決策を提案する発想力
論理的な文章で分かりやすく伝える表現力
4つの力の積み上げが<文章力>となり小論文作成の武器となります。
つぎに、文章力アップで小論文を磨く<5つのポイント>を解説しますね。
資料を読み解く
小論文で提示される資料は「課題文」と「統計」です。
まず課題文の要約から取り組みましょう。
要約文を完成するには課題文の読解が必須です。
とくに接続語「しかし」「たとえば」「さらに」に着目します。
段落関係を把握できれば、きれいに要約できますよ。
あとは「筆者の主張」を特定することに全力を注ぎましょう。
課題文を読み込み「筆者の主張=結論」をロックオンできれば大成功!
筆者の主張に「自分の意見(+根拠・事例)」を続けると序論構成ができます。
ちなみに「設問1」が要約問題になるケースが多いですね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
次は「統計(データ)」の分析です。
統計は「増減」「意図」に着目するのがコツです。
「なぜここで増えて(減って)いるのか?」(増減)
「出題者はデータで何を言いたいのか?」(意図)
「問い」の答えを整理して、
「事実→仮説→根拠→意見」で構成図(メモ)をつくります。
構成メモを作ってみると、自分の意見とその根拠、あと解決策まで整理できますよ。
構成メモで「本論」を構成すれば、これが論述の設計図になります。
そして「設問2」「設問3」には、字数制限付きの論述問題が控えています。
課題文と統計を読み解けば、論述問題はこわくない。答案作成の準備は万全です!
設問に100パーセント答える
✔︎なにを論述するか
✔︎なにが条件か
以上2つをいつも意識して答案をつくりましょう。
「具体例をあげて、意見を述べなさい」という設問の場合、「具体例」と「意見」が必須ですよね。
どちらかひとつでも欠けたらダメです。設問の「指示」はマストです。
指示をスルーすれば大幅減点!採点対象外になってしまう可能性大です。
以下の3点を必ず実行するクセをつけましょう。
☑️ 試験の「はじめ」と「終わり」に
☑️ 設問の指示と答案の内容にズレがないか
☑️ 必ず確かめること!
自分の意見で説得する
「課題文」を要約すると筆者の主張がスッキリ整理されます。
筆者の主張に<共感>か<反対>か・・・
ここは<共感>がオススメ。
「筆者の主張+自分の意見」で論述すれば「序論」の構成ができます。
あとは「本論」へ進み、共感する「根拠」とその「事例」を述べていきます。
ところで根拠や事例を書くのに、準備することが2つあります。
✔︎材料をそろえる
✔︎構成図(メモ)をつくる
まず材料について。
① 知識・情報、経験、事例から、頭に浮かんだアイデアをすべて書き出す
② リストアップしたアイデアを図式化しながら、共感する根拠を組み立てる
このプロセスで「序論」の説得力が一気にアップします。
でも、アイデアをアウトプットできなければ、そもそも序論は書けません。
だから知識や情報のインプットを日頃からマメにやっておくこと。
情報収集には新聞、業界誌、専門書など、信頼性を担保できるものを参考にします。
「先端医療」に関する情報もチェックしておくとアイデアのバリエーションも広がりますよ。
トレンドワードはネタ帳(ノート)にストックして「情報のひきだし」を増やしましょう。
トレンドワードの勉強にオススメのテキストを紹介します。あらゆるジャンルの情報収集ができます。必携の1冊です!
次に構成図(メモ)について。
家を新築するには必ず<設計図>が必要ですよね。
構成メモは、本論を展開するための<設計図>のようなもの。
思考を可視化して、論理的な文章を書くための最強ツールです。
この構成メモで、小論文のでき映えが左右されるので超重要です。
構成メモはこちら記事で詳しく解説しています。ぜひマスターしてくださいね。
構成メモから答案をつくる
構成メモができたら、いよいよ原稿用紙とご対面!
まずザッと全体フレームをイメージしておきましょう。
試験時間90分、文字量800字でシミュレーションしてみます。
小論文は「序論」「本論」「結論」の3部構成が基本なので・・・
・序論(意見提示)
→20パーセント(160字程度)
・本論(根拠・論証)
→60パーセント(480字程度)
・結論(主張・解決策)
→20パーセント(160字程度)
・要約+構成メモ
→30パーセント(約30分)
・答案作成+推敲
→60パーセント(約50分)
・点検+清書
→10パーセント(約10分)
これはあくまで目安です。
あとは、原稿用紙のルールを守って、一気に書き上げましょう!
推敲と見直しを怠らない
「最後まで書きあげたぞ、ヤッターこれでおわり!」思わずひと息つきたいところですが・・・ちょっと待ったー!
誤字脱字はありませんか? 設問に100パーセント答えていますか?
ここまできたら減点ゼロをめざすのです。
終わりのチャイムまで、油断せず<推敲・見直し>に全力集中!
「減点防止ポイント」「原稿用紙のルール」はこちらの記事で紹介しています。
ぜひ参考にしてくださいね。
ここで超重要なこと!
志望する学部の過去問は必ず手に入れてください。直近3年分あれば、じゅうぶん小論文対策はできますよ。
過去問を手に入れたら、まず「テーマ」「出題形式」の傾向を頭に入れて、あとは練習あるのみ!
① 課題文を読む
② 統計を分析する
③ 要約する
④ 構成メモをつくる
⑤ 意見論述を書く
この5つの作業にフルコミットして、トレーニングを積み上げましょう!
看護学・医学部系を受験するなら、オススメのテキストがあります 。頻出テーマと関連キーワードの解説が、とてもていねいで分かりやすい。
練習モチベがグッと上がることまちがいなし!これぞ激推しの1冊です。
授業まとめ&特別企画
まず今回の授業をまとめます。
✔︎頻出の5テーマ
1 新型コロナウィルスとワクチン
2 先端医療と医学倫理
3 終末期医療と生命の尊厳
4 理想の医師・看護師像
5 地域医療と人的資源
✔︎<4つの力>をブラッシュアップ!
✔︎<5つのポイント>で小論文を完成!
「文章力」をレベルアップ!
そして今回の特別企画は・・・
小論文試験で合格を狙うなら
まずはこれを見てください!
「小論文の書き方が分からない」
「合格のためのポイントを知りたい」
と思っているあなたに、大学入試で出題される論文テーマに対する<合格への道筋>をお届けします。
・実際の出題テーマに基づいた「答案作成アドバイス」
・小論文が苦手でも簡単に書ける「テンプレート」
興味がある方はぜひこちらをご覧ください↓↓↓
https://note.com/preview/naa874ba79ba6?prev_access_key=a290256c293e6f80cbdc7915bf9fb834
最後に・・・
スキマ時間を大切にして、テキストを読んで、資料で調べて・・・
そして書きましょう。
納得いくまでガッツリ書き続けてください。
合格する小論文、コツコツみがいていきましょう。
日々積み上げた鍛錬のその先に、必ず“合格”への道は開けます。
合格を勝ち取る日まで、ともに励んでいきましょうね。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
第2、第3志望で他学部の対策が必要ならこちらの記事もどうぞ。